ギターに凝る子供を案じて…忌野清志郎の母親が悩みを投稿した新聞記事が話題に

日本を代表する伝説のロックミュージシャン・忌野清志郎さん。

2006年に喉頭ガンにより入院し、一度は復活したものの2009年5月2日に58歳という若さでこの世を去りました。

清志郎さんの母親は、清志郎さんが3歳の時に33歳の若さで亡くなり、その後、清志郎さんは伯母夫婦に養子として引き取られたのだそうです。

後に「R.C.サクセション」を結成し、ヒット曲を立て続けに生み出して音楽界の第一線に立つのですが、高校時代は学校に馴染めず、単位が落ちるギリギリまでを計算して学校をサボっていたといいます。

そんな清志郎さんの将来を心配した母親が、朝日新聞で悩みを相談した時の投稿記事がTwitterで話題となっています。

 

◆当時掲載された内容がこちら

十八になる私の子供は小さいころから寝起きのいい方ではありませんでしたが、高三になってからは登校時間になっても起きず、遅刻はしょっちゅう、月に一日は休んでしまいます。
私どもも口がすっぱくなるほどいい、先生から注意を受けましたが相変わらず直そうとしません。
性質は内向的でハキハキしませんが、お友だちには好かれているようです。
高校を卒業したら美術大学へ入る予定でしたが、最近で進学したくないと申します。
それと申しますのが、お友だちと三人で組んでギターをひき、自分で作詞、作曲したのをレコードに吹き込んだり、あちらのホール、こちらの放送局と時々出演して多少は受けているようです。

学校を休んだ日は一日中寝ております。
こんな状態をくり返していては、心身ともにダメになってしまうのではないかと心配です。
どうしても大学へ行かないのなら高校を出てお勤めをしてほしいと申しますと、お勤めなどいやだ、ギターのプロになるのだと申します。
私どもには何が何だかわからなくなりました。
プロには簡単になれるものでしょうか。
学校へまじめに行かせるにはどうしたらよろしいでしょうか。
(東京都・H子)

回答は評論家の羽仁説子さんと、説子さんの息子さんであり、映画監督の羽仁進さんが担当。

 

◆羽仁進さんの回答は…

お母さんの心配するお気持はもっとものようですが、よく考えてみると、十八歳というお子さんのことを、こうまでいちいち立ちいって心配されるのは、かえって甘やかしていることにならないでしょうか。
十八になれば、だれでも自分の将来のことを考えるでしょうし、ギターなど才能を要し、しかも職業としては人気を要するものを一生の仕事としてえらぶには、お子さん自身不安があるにちがいありません。
それをお母さんが、先に立って口うるさく言いすぎては、お子さんが自分を見失ってしまうおそれがあります。
ズルズルとこれで終始するよりは、思いきってある期間をお子さんに与え、好きな道で努力してみて、それがだめなら、先生や親の指示に従うとか、あるいは自立するとか、決断させてみるのも、ひとつの方法ではないかと思います。

 

◆そして羽仁説子さんの回答

「口がすっぱくなるほど」とおかきです。
それからそれと拡大文句は逆効果。
ギターをやめろではなく、ギターにうちこんでゆくにはいざというときの経済的社会的バックをつくっておかなくては心配だから、とにかく大学だけは出ておいてとそれだけにしぼって、折りをみては親の希望をのべる。
私の知人の息子、やはりギターにこり、友だちをさそっていわゆるプロに近いところまでゆき得意でしたが、流行のはげしい世界でおもうようにゆかなくなり解散。
中学の教師になりました。
生徒ともうまくゆき、教師生活に打込んでたのしそう。
若いときの経験が、苦労が生きています。

 

このツイートを見た人の反応は…


「トランジスタ・ラジオ」の中に「授業をサボッて屋上でタバコを吸っている」という歌詞がありますが、これは実体験に基づいて作られているというのはよく知られていますね。

 

その後の清志郎さんの活躍から、まさに「子育てに正解はない」のお手本のような展開ですね。

相談者が忌野清志郎さんのお母様、そして回答者が羽仁説子・進親子で、記事のカットが武者小路氏と、今見れば豪華すぎる顔ぶれにも驚きです。

出典:@ddt8976

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