仕事先で出会った男の子と写真撮影を楽しみ、話をしていると母親が号泣しながらやってきた。その理由とは・・・

フリーのカメラマンやってるんだが、
市の依頼で夏休みのキャンプ場の撮影の仕事があった。

キャンプ場に行き、広く見渡せる小高い所にある屋根付きのベンチで
必要なカットの確認とカメラの準備をしていたら
小学5~6年の男の子がジーッとこちらを見ていた。

カメラに興味があるのかな?と思い、
試し撮りをやっていた時に「撮ってみる?」と話しかけると
ニコニコしながらうんうんと頷いた。

ピントのあわせ方とシャッターくらいしか教えてないけど、
綺麗な写真が撮れていた。

それから撮影をやってその日は帰ったんだが、
数日後にキャンプ場の管理室に数枚の写真を届けに行き、
隣接している小さい店でところてんを食べていたら肩を叩かれ、
振り向くとあの時の子がいた。

偶然だけど、その子が撮ったあの時の写真も印刷していて
車の中にあったからそれをその子に渡した。

その子がお店の女性とカウンター越しに何やら話しているんだけど、
それは手話だったので俺には分からなかった。

すぐにその女性がやってきて感謝された。

その子の母親だったらしい。

その子が母親経由(手話)で俺に
「今日もカメラあるの?」と聞いてきたので、

「あるよー。またその辺を撮りにいく?」と聴くと
満面の笑みでうんうんと頷いた。

それからいろんな所を撮り回って、
当然だけど最初はその子が何を言おうとしているのかは
分からなかった。

でも徐々になんとなく聞き取れるようになってきた。

しっかり聞こうとすれば分かるもんだなー、
と思っていたらそうじゃなかった。

その子がだんだんと上手に発音できるようになってきていたみたいで。

普通、とまではいかないが難なくいろんな会話が出来て、
色んな写真を撮りまたお店に戻った。

そこでも撮った写真を見ながらまた話をしていたら、
母親がやってきて号泣。

母親も喋っているその子に驚いたらしくて、
握手までされての大号泣。

少しだけ話を聞いたんだけど、
俺はてっきり先天性のものかと思っていたから俺も驚いた。

2年くらい前から突然喋らなくなったんだと。

更に昨日、その子から電話がかかってきた。
(母親に名刺を渡していたので)

あの時撮った写真が夏休みの作品で賞をとったらしく、
地元誌に掲載されていた。

その報告は電話越しでもはっきりと分かったので、
めちゃくちゃ嬉しかった。

人生何が起きるかわからんなーと思った。

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少年が言葉を取り戻せたのは、カメラとの出会いだけでなく
大切なカメラを貸してあげたカメラマンの
優しさに触れたからかもしれませんね。

将来は立派なカメラマンになって
見る人の心に響くような素敵な写真を撮り続けてほしいものです。

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